日々の泡を綴る うたかたの光を撮る


by bbking1031
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緑陰

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肺炎で寝混んでいた。
やっと離床。
「散歩にいこうか」といったら、「バカ」といわれ、「風にあたらないほうがいいわよ」という。
ベランダで珈琲を飲みましょうといわれ、その珈琲はぼくが淹れる。
ちょっと大きめなミルがぼくの宝物で、豆を入れるところから、臼が豆を挽く音、挽き終わった後のモーターの軽い音など、鉄道ファンが電車のモーターの音にうっとりするのとほぼ同じ。
カメラのシャッター音もそうですね。
それぞれに個性があってみな楽しい。
この前までは、小さなスパナが欲しくて、いつものスーパービバホームでいろいろ見て触っていたら、それぞれに持ったときの、たぶん、これを作った人の手の感覚がこちらに伝わってきて、棚にある全種類が欲しくなってしまって困った。
みんな気持ちいいのである。

それはさておき、同僚が鎌倉にいくというので、鎌倉駅前のユニオン(スーパーマーケット)の2階の喫茶店の珈琲が日本一だとお教えしたら、ほんとにいってくださって、「日本一!」だといってくれた。
珈琲を淹れる温度は、95度だとか90度だとか85度だとかいろいろいわれるのですが、試しに温度を変えて淹れてみるとそれぞれに味も香も変わります。
やさしい味なら温いほうがいいみたいですが、温い珈琲っておいしくないよね。
季節にも室温にも影響されるのでしょう。
ぼくは別にプロでもないので、その日の気分で今日は濃い目の熱いのにしようとか、甘くてやさしい香の珈琲を淹れようと、豆の挽き具合から、もちろん豆の種類から考えて淹れるのですが、ここだけの話、一度も思い通りに淹れられたことがない。
それでも、みな珈琲の味がするから、まあいいか。

ベランダから見えるものには限りがあるが、空が見えればいいと思う。
ベランダから下を覗くと、見事に草花が伸び放題で、ぼくは今頃の草花が一番好き。
アカツメグサやオニタビラコやハルジオンとか、自由だ。
春の地面はとても自由なのだ。
緑陰_c0156908_13414736.jpg

by bbking1031 | 2016-05-01 13:45 | 写真と日記