日々の泡を綴る うたかたの光を撮る


by bbking1031
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

差別暴言からムスリム少女守った乗客、2人死亡1人重傷 米西岸

差別暴言からムスリム少女守った乗客、2人死亡1人重傷 米西岸

BBC News 5/29(月) 15:14配信

米西岸北部オレゴン州ポートランドで26日、通勤電車で乗客に差別的暴言を浴びせられているムスリム(イスラム教徒)の10代女性2人を助けようとした男性3人が、相手の乗客に刺され、2人が死亡する事件があり、3人を称える義援金が28日までに60万ドル(約6800万ドル)集まっている。

事件は、朝の混雑した通勤列車で16歳と17歳のムスリム女性に向かって、ジェレミー・クリスチャン容疑者(35)が、イスラム教徒への差別的暴言を怒鳴り続けることで始まった。若い女性の1人は、ヒジャブで髪を覆っていたという。容疑者と女性たちの間にタリーシン・ムルジン・ナムカイ・メシェさん(23)とリッキー・ジョン・ベストさん(53)、マイカ・デイビッド・コール・フレッチャーさん(21)が割って入ったところ、容疑者に刺された。ナムカイ・メシェさんとベストさんは死亡し、フレッチャーさんは重傷を負った。

フレッチャーさんの母親はメディアに対して、自分の息子は「頸動脈から1ミリ」のところを刺されて重傷だと話した。詩人のフレッチャーさんの友人たちは27日夜、募金サイトに病床のフレッチャーさんの写真と詩を投稿。「憎悪の目に唾を吐きかけ、自分は生き延びた」と書いている。

死亡したナムカイ・メシェさんは昨年大学を卒業し、環境コンサルタント会社で働き始めたところだった。ベストさんは2012年まで23年間、米陸軍に勤めた退役兵で、2015年からはポートランド市役所で働いていた。ベストさんには子供が4人いる。

暴言を受けた女の子の母親など複数の目撃者によると、容疑者は「ムスリムはみんな死ね」などと怒鳴り、刺された男性たちは「小さい女の子にそんなこと言うな」などと言いながら割って入ったという。

ナイフを持って列車から逃走した容疑者は、乗客たちの通報によって間もなく逮捕された。殺人や殺人未遂、規制対象の武器の所持などで訴追され、30日にも出廷の予定。連邦捜査局(FBI)は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)で訴追するかは未定だと話している。

容疑者に立ち向かった乗客3人は、大勢に「英雄」と称えられている。暴言を浴びせられたデスティニー・マンガムさん(16)は、地元局KPTVに「私のために命をかけてくれた人たちに、感謝したい。私のことを知らないのに、私と私の友達と、私たちの外見のせいで命を落としてしまった」と話した。

27日夜には、事件現場の近くに1000人近くが集まり、犠牲になった2人を追悼し、重傷を負ったフレッチャーさんを応援した。

オンラインでも大勢が3人の勇気を称えている。オレゴン州のケイト・ブラウン州知事はフェイスブックで「2人の勇敢で思いやりあふれる命が昨夜ポートランドで失われてしまい、とてつもなく悲しい」、「オレゴンは誰でも歓迎する。このコミュニティー内を移動する間の安全は基本的な人権で、その人がどこから来て何を信じるかに関わらず、全員に保障されるものではなくてはならない」と書いた。

民主党大統領候補だったヒラリー・クリントン氏はツイッターで、「あまりに悲しい。このような人種差別の暴言を耐えるなど、あってはならない。このような差別をやめさせるため、命を失うなどあってはならない」と書いた。

米国内のヘイトクライム発生を監視する人権団体「南部貧困法律センター(SPLC)」の研究者は、クリスチャン容疑者のフェイスブックに、「人種差別など過激思想の書き込みがある」と指摘する。

またポートランドの地元紙は、右翼系の抗議行進でナチス式敬礼などをしていた「白人至上主義者として知られていた」と伝えている。

有罪歴もあるとされるが、警察は詳細を公表していない。

ドナルド・トランプ米大統領は、まだ事件に言及していない。

地元紙オレゴニアンの記者が大統領に、何かコメントはないかと尋ねたツイートは、現地時間28日夜現在で4000回以上リツイートされている。

長年CBSニュースの「顔」だったベテラン記者のダン・ラザー氏は、トランプ氏にあてた公開書簡をフェイスブックに掲載。被害に遭った人たちの名前を「あなたが口にするのを、私たちは聞きたい。もしくはツイートだけでもいい。勇敢なアメリカ人だった。その彼らの命を、情報がすべて判明すればテロリストと呼んで何の差支えもないかもしれない人間が奪ってしまった」と書いた。

ラザー氏はさらに、「この事件は、あなたが大統領選で推進し、ホワイトハウス入りした今もあなたの後についてまわる物語の文脈には、都合よくあてはまらないかもしれない。彼らは違法移民に殺されたのでも、『イスラム過激主義テロリスト』に殺されたのでもないので」と書いた上で、「このあとさらに何が起きるのか深く心配している何百万人もの人間が、彼らの死を悼んでいる。あなたがこれについて、自分の時間を割くに値することだと思ってくれますように」と結んだ。

(英語記事 Portland attack: $600,000 raised for 'heroes' killed defending Muslim teen)

(c) BBC News

最終更新:5/29(月) 15:20

BBC News


by bbking1031 | 2017-05-30 04:22 | Comments(0)