日々の泡を綴る うたかたの光を撮る


by bbking1031

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夏想幻実

飛ぶ鳥
跡は雲となれ
風となれ

砂に埋もれた港の
崩れかけた船着場で
来るはずもない
連絡船を待っている

死んだ鳥は魚になって
雲に沈め
雨に溶けろ

山あいの町に雨が降ると
ぼくは
海の匂いを嗅ぐ

鰓を失った鳥
羽を失くした魚

透明な胃袋に発泡する石を詰めて
ベンチに沈んだまま
雨の中で
動けないでいる

雨脚は激しい音楽のように
by bbking1031 | 2008-07-31 22:42 | | Comments(0)

夏の夕暮れ

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夏の夕暮れ
ひとりで
かくれんぼをしている

だれもぼくを見つけない

ぼくもぼくを見つけられない

夕闇が世界を藍色に染めてゆく
by bbking1031 | 2008-07-30 23:06 | 写真と日記 | Comments(0)

夏の寒さ

今日はお休みだった。
山の中の蕎麦屋まででかけた。
「本日定休日」。
あっそう。
都幾川町までドライブ。
適当な蕎麦屋を見つけて、適当な蕎麦を食べる。
青梅の鰻屋もそうだが、目当ての蕎麦屋も食べ物で人を幸せにしてくれるお店。
たかが蕎麦である。
こんな頼りない食べ物で客を至福の境地に至らしめるのだから、その努力と工夫といったら並大抵のものではないだろう。
どこが普通の店と違うのだろう。

年に2,3度しか床屋にいかないのだ。
イギリスだかの諺に、「一日幸せになりたかったら床屋にいけ」なんてのがあった。
しかし、今回はちっとも幸せな気分になれない。
下手とかいうのではない。
その床屋は数年前オヤジさんが亡くなって今は息子の代になっている。
腕が悪いわけではないのだ。
なにか足らん。
努力と工夫というやつである。
仕事でやってるのよ感を前面に押し出している。
「修業でほかの店で働いてたときは、手取りで10万円そこそこでしょ。
それが自分の店だと、稼ぎが3倍くらいかなあ。
堪えられませんよ。
でも、これ以上稼げないじゃないですか。
でっかいプロジェクトとか無理ですよね。」
あのなあ、そういうつまらん話をする前に鏡でも磨いたらどうだ。
ブラシなんか埃まみれじゃないか。
「お客さん、髭剃ります?」
いかにも髭剃りが面倒でいやだという訊き方だったので、髭剃りは断った。
これで500円安くなるのだが、このバカ息子は500円の重さを知らないな。
この店は、この息子が生まれるか生まれないかの頃に、オヤジさんと奥さんが苦労してやっとの思いで作ったのだ。
きみが店の奥でギャーギャー泣いていたのも、それから店の中を走り回っていたのも知っているのだ。
この店は、オヤジさんの夢だったのだ。

仕事で成功するかどうかは、その仕事に夢を持てるかどうかということだろう。
このくらいやっときゃ客から文句こないだろうなんて仕事をしていてはいかん。
満足させて帰すというだけでも足らない。
経営コンサルタント風にいえば、「顧客に感動まで与えないと再びきてはくれません」ということだな。

さっきの蕎麦屋でいえば、店の見せ方、雰囲気作りが大切なのだ。
魯山人は好きではないが、やっぱり食べ物は器と演出が肝心なのだろう。
by bbking1031 | 2008-07-30 22:27 | 日記 | Comments(0)

思夏記

ひょんなきっかけで「連詩」が始まった。
ひとりの作った詩から連想されたイメージを繋げてゆく。
ミクシというやや閉ざされた空間なので、完全に公開されているわけではない。
自分の詩業に今までにない刺激をいただいて、なかなか楽しい。
破綻するのも面白い。

作者が複数いらっしゃるので連詩のすべてをここに公開することはできない。
一端だけでも披露する。
以下、ぼくの書いたものの一部。

ぼくが消えてゆくように
きみも
木の葉を風が裏返すように
きみも
ぼくも
葉擦れの音に
目が覚める
夢の中で眠っている
白昼に暗い月が
ほっと
出ている

松葉牡丹
勿忘草

走る犬を追いかけて
地蔵にであった
赤い蛇を見た

死に馴化した人よ
逃げ水の逃げ場はあるのか
ぼくはどこへ逃げたらよいのだ
きみの大腸の中で
溺れている
きみに見つめられると
無花果のように
ぼくは腐っていくようだ



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by bbking1031 | 2008-07-30 00:47 | 写真と日記 | Comments(0)

天空祭

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by bbking1031 | 2008-07-29 01:41 | 写真 | Comments(0)

天使は

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退屈だなと思い始めたとたんに、運命が動き出すように。
雷雨の後にとんでもない絵を空に描いた。
だれの仕業だろう。
ぼくは、きみに会いたくて会いたくて。
夢中で写真を撮った。
今日、きみに会えそうな予感がした。
こんなふうに、こんな現れ方をするとは思わなかった。
違う場所、違う時間で遭うことができるのだ。
by bbking1031 | 2008-07-28 01:03 | 写真と日記 | Comments(2)

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桃色の皮を
するりと剥くと
柔らかな
満月
夢中になって齧りつく

月の雫
甘い光
深く深く
埋もれていく
by bbking1031 | 2008-07-25 09:37 | 写真と日記 | Comments(0)

日本一

この青梅の鰻屋は「日本一うまい」のである。
他にもうまい鰻屋はあるのかもしれないが、食べたことのない店の鰻がうまいかどうかは知るよしもないのだから、ぼくにとっての「日本一うまい鰻」でよいのである。
その鰻屋で女性客が店主になにやら薀蓄をひけらかしている。
男でも女でも半可通というのはいただけない。
この店はどうやら有名になっちゃったらしい。
ぼくが最初にこの店にきたのは、かれこれ20年前のことだ。
昔のままの店構えである。
その当時より鰻が美味しくなっていると思える。
腕は上がるものだと思う。
香ばしい焼き加減と甘さほどほどの濃いタレがよい。
肝吸なんかぼくはだいきらいなんだが、この店の肝吸は肝がやわらかく、味もまろやかでほんとにうまい。
本来きらいなものがうまいと思えるのだから立派な腕前である。
ギネスブックに載ってるとか載ってないとか。
ギネスブックの調査員がきたそうである。
鰻よりも刺身を誉められて、亭主は不本意なのだそうだ。
鰻があまりにうまいので、一日幸せな気分になれる。
いい仕事である。
こんな仕事をしたいものだと思う。

*青梅には、吉川英治が通ったとか池波正太郎が誉めたとかいう店もあるのだが、その店ではないというのが、またよいのである。
by bbking1031 | 2008-07-23 23:32 | 日記 | Comments(0)

谷底の家

時間も風も、止まっている。
封印されたままの書簡。
だれもいない古い家は、人の気配だけが濃厚に漂っていた。
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by bbking1031 | 2008-07-22 23:22 | 写真と日記 | Comments(0)

TO THE VALLEY BELOW

川に会うためには、谷を降りなければならない。
珈琲も飲まないで。
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by bbking1031 | 2008-07-22 00:40 | 写真と日記 | Comments(0)