日々の泡を綴る うたかたの光を撮る


by bbking1031
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閑話休題 烏山

閑話休題 烏山_c0156908_0101776.jpg


久しぶりに山田君(assimilate)のドラムを聴くことができた。
ずいぶん変わった。
というか洗練されてきた。
音楽家は音が言葉だ。
叩けば音はでるものだが、歌ってないとね。
森羅万象歌わざるものはないのだ。
音楽家が歌わないでどうするんだろうね。
彼の演奏(ドラム)に曖昧なものが削られてきた。
ストレートな表現だけではなく柔らかな言い回しも感じ取れた。
今日の演奏には怒りのような感情はなかった。
憧れとか愛とか小さな希望、ちょっとしたいらだちとか叱責とかが感じられた。
なにか暖かくて爽やかなイメージが彼の心の中にあって、それを表現しようとしているように感じられた。
音の面取りができてきたようだ。
鋭ければいいというものではない。
色が見えてきた。
今までは白黒の世界に、真っ赤な色とか真っ青な色が衝撃的に現れたりしたが、今日の演奏には風景があった。
やわらかな緑や甘い黄色も見えた。
なぜだか自然の風が感じられた。
観念から具象に近づいたのではないかと思われた。
これからどういう方向に向かうのか分からないが、まだまだこの人は変化していくのだろう。
たぶん、もっと美しい演奏をしていくのではないかと楽しみにしているのだが。

上記の内容は、ミクシに書いたものと同じ。
ミクシとブログに同じ記事は書かないことにしているのだが、今回に関しては例外とする。

ところで、日本のサッカーとか先般の星野ジャパンなんかで感じたことなんだが、勝つためには技術だけ磨いていてもだめなんだね。
精神を磨かないと勝てない。
指から音楽が生まれるのではない。
作家は文章がいくらうまくてもいい作品は作れない。

下の娘にスカンク・アナンシーを貸したら、「UNCHAIN」というバンドのCDを貸してくれた。
日本のバンドに期待なんかしてないんだけど、期待通りの期待はずれ。
演奏は上手いんだ。
歌がなあ。
なんも伝わってこない。
「ぼくら上手でしょ?」って感じ。
アマチュアの音楽発表会のようなものだ。
テクニックを見せれば客は感動するのだろうか?
そういうお客さんもいるだろうね。
「あのギターすっげー早い」とか。
それは曲芸だろう。
音楽じゃない。
ビジュアル系ってのもなんだかどうも。
なんでそんな気色悪い化粧しているのだかね。
バタバタ忙しくドラム叩いたところで、それがどーしたというのだ。
大掃除でハタキかけてるんじゃないんだから。
まあ楽器ってのはやってるだけで楽しいからそれはそれでいいし、ジコマンならジコマンでいいけどね。
薄っぺらだなあ。
by bbking1031 | 2008-09-29 00:38 | 写真と日記